オススメ度 ★★★☆☆ 3/5 看護師を目指して勉強中のTate Collinsはパイロットの兄のアパートでしばらく過ごすこととした。そこで同じように他のパイロットの男たちと出会う中、そのうちの一人Miles Archerに惹かれていく。
少しずつ惹かれ合うTateとMilesだが、Milesは二人の関係に2つの条件をつける。過去は詮索しない こと。未来を期待しない こと。そんな条件に抵抗感を抱きながらもMilesが好きでたまらないTateは、その条件を受け入れて関係を続けるが、もっとMilesのことを知りしたい、というジレンマに苦しんでいく。
物語はそんなTateとMilesの恋愛と並行して6年前のMilesの恋愛が描かれる。まだ大学生だったMilesが大学に転校してきたRachelという女性に恋をするのである。
そして次第に、6年前のRachelとの出来事がMilesの心に大きな傷を遺し、そのためにMilesはTateと必要以上に親密にならないようにブレーキをかけている とわかる。TateとMilesの現代の物語では少しずつそんな中途半端な関係に苦しむ様子が描かれ、6年前のRachelとMilesの物語では、一見幸せに見える二人の関係が描かれるが、6年後のMilesの苦しみを知っているからこそ、悲劇が起きる予感が漂うのである。
そんななかTateやMilesが住むマンションの管理人であり80歳のCapがTateやMilesの相談役となりの、しばしば深い言葉を吐く。
Some people… they grow wiser as they grow older. Unfortunately, most people just grow older. 年齢と共に賢くなる人がいる。しかし、残念ながら多くの人はただ歳をとるだけだ
最後は予想通り泣かせてもらった。「November 9 」の印象からColleen Hoover の本は軽い部分と重い部分のコントラストが激しい傾向にあると知っていて、今回もきっと期待を裏切らないだろうと思ってはいたが、それでも前半はTateとMilesのラブシーンが多さには辟易してしまった。ラブシーンに突入するたびに「またこの学びのないラブシーンを時間をかけて読まなければならないのか」、と正直うんざりしてしまった。最後が思いっきり泣かせる展開なだけに、そのような前半のバランスの悪さが残念である。
英語新表現
talk myself down 自分を卑下する
I'm beat. 私はへとへどです。
outie 出べそ
closed off 心を閉ざしている
sell myself short 自分を安売りする