「亡国のイージス」福井晴敏

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
第53回日本推理作家協会賞受賞作品。第2回大藪春彦賞受賞作品。
仙石恒史、宮津弘降、如月行、信念を持った3人の男達がイージス艦を舞台に絡み合う。宮津の息子が書いた作文が印象的だ。

ギリシャ神話に登場する。どんな攻撃も跳ね返す楯。それがイージスの語源だ。しかし現状ではイージス艦を始めとする自衛隊装備は防御する国家を失ってしまっている。亡国の楯だ。

今のままアメリカに守られているような国ではなく日本も戦える国であるべきだ、という主張が随所に散りばめられ、改めて考えさせられる。それと同時に、自衛隊の矛盾などについてもストーリーの中にうまく絡んでくる。なにより3人の男の生き方に感銘を受ける。

「千里眼」松岡圭祐

オススメ度 ★★★★☆ 4/5
自衛隊から心理カウンセラーに転職した岬美由紀の物語の最初の一冊。とりあえずこの本を読むと心理学と自衛隊について興味が湧いて来る。また、この物語のクライマックスの舞台になっている東京湾観音も実在しているもので、いつか見に行きたいと思った。
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