オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
女性探偵の葉村晶(はむらあきら)は老女の尾行を依頼され、やがてある青沼ミツエとうい女性のアパートに移り住むこととなる。
単純な調査の依頼からやがてアパートに移り住み、そこでミツエの孫のヒロトと出会う。ヒロトは父親と一緒のところおを交通事故に会い、ヒロトは重傷を負い父親は無くなった。事故前後の記憶が失われているヒロトは、なぜその場所に父親と一緒にいたのかを知ろうと晶(あきら)に頼むのである。本書はそんなヒロトの事故前後の謎を解き明かしていくまでの様子を描いている。
葉村晶(はむらあきら)がいろんな場所を移動し、いろんな人に聞きながら少しずつ真実に近づいていく様子を描いていて、実際の探偵業なんてそんなものかもしれないが、山や谷がなく、登場人物もかなり多いので読みにくい。
もう20年以上前になるだろうが、初めて読んだ著者若竹七海の作品「遺品」がインパクトがあっただけにちょっと残念である。とはいえ本書自体それなりの評価を得ているので、葉村晶のシリーズを通して読むとひょっとしたらまた違った印象を持ったのかもしれない。
【楽天ブックス】「錆びた滑車」