オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
さまざまなスポーツでメンタルコーチをつとめる著者が、子供に対しての質問の考えを語る。
本書は子供に対しての質問というテーマで書かれているが、次の例のように、大人同士のコミュニケーションでも意識すべきことばかりである。
- 答えは全て正解
- わからないも正解
- 他の人の答えを受け止める
面白いと思ったのは筆者は「受け止める」と「受け入れる」を次のように定義していることである。
「受け入れる」は、自分の考えと異なる意見でも、心の中に入れて、同意することです。「受け止める」は、相手の価値観や意見を理解することです。
個人的には「受け止める」も「受け入れる」も相手の考えを理解することで同意することではないという認識なので、
(同意するかどうかは「同意する」という言葉を別に使うしかない)。
結局、本書の要点は次の5つの質問に集約されるだろう。
- どうたった?
- 自分に点数をつけるとしたら難点だと思う?
- どうしてそう思うの?
- うまくいったことはなにがあった
- どうすれば、もっと良くなると思う?
全体的な考え方には同意できるが、上にも書いたように、子供との会話においてだけ適応する内容ではない。職場環境においても、部下に自主性を持たせたりやる気を出させたりする上司は実践していることある。そう考えると、どちらかというとそのような社会経験がない親が読めば学びはあるかもしれない。誰でも知っているようなクイズや逸話を挟んでページ数を必要以上に増やしているのは残念である。
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