オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
電通を退職しフリーのライターになった著者が文章の書き方について説明する。
序盤はまず文書と文章の違いや、随筆についての説明から入り、好きなことを書くことの重要さをと主張している。確かに、必死で人に読まれる文章を描こうとしても苦しいだけだし、なんといっても書いていて楽しくない。なんといっても、実際著者は電通を退職後ひたすら好きなことを書いて仕事を得ているというから面白い。そんななか、なんといっても印象的だったのが次の言葉。
だれかがもう書いているなら読み手でいよう
確かに、世の中にはツイッターやブログなど書いて発信することのハードルが低くなったからか、どこかで聞いたようなことばかり書いている人はよく目にする。
つまらない人間とは「自分の内面を語る人」
感想を書くことを否定しているわけではないが、ライターの感想など1%程度でいいと、切り捨てている。なによりも事実が重要であるとして、何かを書くにあたって、それをひたすら調べることの重要さと、インターネットだけでなく図書館を使い倒して調べる方法を後半では語っている。地元の図書館を利用することはあっても、調べ物で利用したことはなく、ましてや国会図書館など入ったこともないので、機会を見つけてそのような利用の仕方もしてみたいと思った。
世の中の文章本と大きく異なっていて、著者の書き方自体も斬新な書き方が多く非常に面白い。読み物としても楽しませてもらった。
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