オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
18年のガイドの経験を持つ著者が、その仕事のなかで知った文化の違いや経験について語る。
通訳ガイドという資格について興味を持っていたため、その現場の様子を知りたくて本書を手に取った。もう20年近く前に書かれているためにおそらく現在の状況とは違う部分もあるだろうが、ガイドとして外国の人と触れ合う機会の多い著者が描く内容はどれも面白い。
海外旅行に何度か行った事がある人ならわかるだろうが、日本人の几帳面さは世界でも最高レベルである。だからこそガイドは日本人の害外旅行を案内する際と、外国人が日本を旅行する際の案内のしかたを大きく変えなければならない。また、各国の宗教による制約も常に意識しなければいけないことなど、知識として持ってはいても実際の経験者が語るとまた違って聞こえてくる。
広く視野を持つために様々な文化に触れることは重要なのだろう。改めてそんなことを感じさせてくれる一冊である。
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