知りたいことが明確なら専門書を読めばいいだろう。しかし、視野を狭めないためには、多くの情報やなにか新しい興味をかきたてるような状況に常に身をおいておきたい。テレビは多くの情報をもたらしてはくれるが見ている人のペースにあわせてはくれない。印象的なことがあってもさっさと通り過ぎていってしまう。だからこそ自分のペースにあわせてくれて、かつ多くの新しい知識や刺激を与えてくれる読書は大切な時間なのである。
しかし、ある時気づいた。読んでいる最中にものすごい多くのことを感じているはずなのに、しばらく経ったらその内容の多くを忘れてしまっているのである。多くの知らない言葉が出てきたにもかかわらず、知識とならずに今までと同じように生活しているのである。そう気づいたときに改めてその本を読み直しても初めて読んだときのような感動は味わえないし、それほどの時間を持っているわけでもない。
そこで思いついたのが、読んでいる際に、印象的な文言や知らなかった言葉が出てきた際にそのページのスミを折っておくこと。そして読み終わってからもう一度その折られたページを見直して、、知らない言葉に関してはその意味や指し示すモノを調べたり関連する出来事のニュースを読んでみたり、印象的な言葉についてはメモとして抜き出すことである。
そして、それとあわせて、その本を読んでいる際に感じたこと、読むことで起こった僕の心の内の変化も文章にすることにした。文章にすることで、僕自身も改めて強く吟味することができるし、その文章がこうしてブログで公開して人の目に触れることによって、曖昧な理解をより明確にしようという意識が働く。そんな効果を狙ってこのブログを始めた。
自分のためのブログではあるが、このブログを訪問してくれた誰かに役立てばなお嬉しい。そのため自分なりの評価を5段階でつけることにした。そのときの気分によってその評価の基準にはブレがあったりもするが、基本的には
★1つ…もう同じ作者の本は読まないかもしれない。 ★2つ…本を閉じようと思った。本に払ったお金と読書に費やした時間がもったいない。自分には合わなかったが他の人には合うかもしれない。 ★3つ…特に悪くはないが、とりたてて褒めるようなところもない。 ★4つ…涙する場面や印象的な場面言葉があり、僕の人生に少なからず影響を与えた。 ★5つ…その本を読んでいる際に受けた衝撃から立ち直るために少し時間が必要だった。最後は読み終わることで達成感よりも残念な気持ちが強かった。
という基準で評価をつけている。
もちろん、すべてが自分の好みを尺度としているから、世の中で高い評価を受けているにも関わらず★1つだったり、逆に、酷評されているにも関わらず★4つだったりすることもあるが、あくまでも僕の好みなので、「なんでこの作品が★1つなんだ?」とか、「こんな作品に★5つつけるなんてあなた本当に面白い本読んだことあるの?」などと思わないでいただきたい。
もし僕のこのブログを見て、読書が好きになった人がいるならそれは最高に幸せなことである。