オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
ケースワーカーとして市役所に勤める聡美(さとみ)。受給者を訪問するという気が重い作業を行うなか、先輩社員が同じく受給者訪問中に殺されるという事件が起きる。
受給者の訪問をする聡美(さとみ)と同僚の小野寺(おのでら)は生活保護として受給したお金をギャンブルに使う人にいらだちを隠せない。そんななか、そんな受給者達の訪問によって、彼らの支えになろうと、仕事に誇りを持って取り組んでいた先輩社員の山川(やまかわ)が殺害されるのである。真実を知ろうと調査するうちに、聡美(さとみ)自信にも危険が及んでいくのだ。
生活保護という議論の多い領域を扱った物語なので、物語の流れとしてはそれほど予想を超える内容ではなかった。もう一捻りあっても良かったような気がする。個人的に今注目の作家だけにありふれた物語に終わってしまっている点が残念である。
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