「フーガはユーガ」伊坂幸太郎

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
不思議な力を身につけた双子の兄弟の優我(ゆうが)は弟の風我(ふうが)との物語を語る。

正直伊坂幸太郎の作品は、その人気のわりにあまり面白いと思える作品がなく、自分には合わないと感じていたので敬遠していた。にもかかわらず今回は本屋大賞ノミネート作品ということとその魅力的なタイトルに惹かれて読むに至った。

物語は優我(ゆうが)が、とあるフリーのディレクターにその不思議な力とこれまでの出来事を語る形で進んでいく。なんと優我(ゆうが)と双子の弟風我(ふうが)は毎年誕生日になると2時間おきにお互いが入れ替わるというのである。その力を持った故に起こった学生時代のエピソードを語る中で、また同時に近所で続いていた幼い子を狙った殺人事件にも触れていく。

そしてやがて優我(ゆうが)と(ふうが)は少しずつその殺人事件に関わっていくこととなる。

作家として良いことなのかはわからないが、伊坂幸太郎の他の作品に比べてずいぶん読みやすく感じた。ただ、物語として特別何か新しさや学ぶ点があったかというとそんなことはない。空いた時間に適度に楽しむには悪くないかもしれない。

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投稿者: masatos7

都内でUI / UXデザイナー。ロゴデザイナーをしています。

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