オススメ度 ★★★★☆ 4/5
第117回直木賞受賞作品。
保険会社に勤める3人の女性を描いている。条件の良い結婚をするために策略を練るリサ。得意の英語で仕事をしたいと考える沙織。そして康子。それぞれ自分は「どこに向かって生きて行けばいいのか」それを必死で追い求めている。
誰もが今の自分の人生にまど満足してはいない。かといって「何を目指して生きて行くか?」それすら見えていない人が大半なのではないか・・それでもきっと「夢はなんですか?」と聞かれたら「デザイナーを目指している」とか「弁護士」を目指している・・とか、そう言うのだ。彼等はその後にどんな生活が待っているのかわかっているのだろうか。それが本当に自分を満足させてくれるとでも思っているのだろうか。
僕は何を目指しているのか・・そしてその先に何が有るのか、そんなことも考えさせられてしまう。とりあえず、この本に出てくる主人公の女性達の生きざまは見事である。
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