「神様のビオトープ」凪良ゆう

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
死んだはずの夫が家に帰ってきたので、うる波(は)は自分以外には見えない夫と共に過ごすこととなる。

美術講師をしながら生きる未亡人うる波の物語であるが、常に夫の鹿野(かの)くんと会話しているので、未亡人という雰囲気はほとんどない。そんなうる波と鹿野くんがの周囲で起こる出来事を暑かった4つの物語を描く。

どの物語にも少し変わった愛に関するテーマがある。著者凪良ゆうは小児愛者を扱うことが多いが、本書でも1編は小児愛者を扱っており、4編のなかでもっとも考えさせられた。

許されないとして、だとしたら僕はなんの罪になりますか?
僕は心の中まで、世間の人たちに合わせなくてはいけませんか?

軽く読めるからといって読み終わったらすぐに忘れるような薄っぺらさはなく、深みを感じさせる。そんな絶妙なバランスを感じさせる作品。

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投稿者: masatos7

都内でUI / UXデザイナー。ロゴデザイナーをしています。

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