オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
獣医として働いている伯朗(はくろう)の元に、弟の明人(あきと)の妻を名乗る女性楓(かえで)が現れる。弟の明人(あきと)が現在行方不明だという。
伯朗(はくろう)は楓(かえで)と共に、すでに亡くなった母親の夫の家族で、現在は縁を切った矢神家の遺産相続の話し合いに参加する。そして、遺品を見る中で10年前の母親の死など、不審な点に気づくのである。
弟の明人(あきと)に何が起こったのか。そんな思いを抱えながら、伯朗(はくろう)は楓(かえで)は共に行動していく。
正直、話の展開が遅いわりに内容の薄さを感じる。東野圭吾という著者に深い感情描写は求めていないが、物語の展開や斬新さにはある程度期待している。残念ながら、今回はそのどちらもなかった。もちろん、まったくなかったとは言わないが物語の長さを補って余りあるものではなかった。