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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
日本とオーストラリアの人々の日常を描く。
前半は東京の人々の日常や悩みを描き、後半はシドニーの人々を描いている。日常を舞台にした優しい物語である。
青山美智子さんの作品を読み続けていると、シドニーやワーキングホリデーを扱ったネタが多く、若干マンネリ気味である。もう少し間を開けて読むのがいいだろう。
【楽天ブックス】「木曜日にはココアを」
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幸せを増やすデザイナーの読書レビュー
オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
日本とオーストラリアの人々の日常を描く。
前半は東京の人々の日常や悩みを描き、後半はシドニーの人々を描いている。日常を舞台にした優しい物語である。
青山美智子さんの作品を読み続けていると、シドニーやワーキングホリデーを扱ったネタが多く、若干マンネリ気味である。もう少し間を開けて読むのがいいだろう。
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オススメ度 ★★★★☆ 4/5
現在AppleやGoogleなどのGAFAと同列に語られるNetflixのカルチャーについて語る。
本書はネットフリックスの創業者であるリード・ヘイスティングスとエリン・メイヤーが交互に語ることで進んでいく。リード・ヘイスティングスは以前の会社で会社の規則を細かく規定して行った結果、多くの優秀な人材やクリエイティブな環境が失われて行ったと感じており、その反省がネットフリックスの文化に反映されているという。
まずネットフリックスは社内の能力密度を上げることを目指している。そんな文化を築くために繰り返し出てくる言葉がが次の2つである。
フリーダム&レスポンシビリティ(自由と責任)
コンテキストによるリーダーシップ
本書では休暇、退職、情報共有、フィードバック、経費の承認などの事例を交えながら、ネットフリックスのカルチャーとそこに至った経緯を説明していく。どれも驚かされながらも、納得のいくものばかりである。そんななか、特に取り入れたいと思ったのは、フィードバックの文化である。フィードバックで意識する要素をネットフリックスでは4Aとして次のように定義している。
最後には文化の違いなども考慮して5つめの適応させる Adaptを追加している。やはりフィードバックの前に良いところを伝えたり、オブラートに包んだりすることは、相手の育ってきた文化によっては必要なのだろう。
また、イノベーションを生み出すためのイノベーションサイクルも印象的である。
承認など要らない、判断するのは自分なのだ
どれもさっそくできる範囲で実践してみたいと思った。会社の文化を変えるのは難しくても、自分が行動することは今日からできるはずだと感じた。
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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
検視官Kay Scarpettaシリーズの第4弾である。死刑囚のRonnie Joe Waddellの死刑が執行された直後に、連続して不可解な殺人事件が起き、その現場から死刑囚の指紋が見つかる。
これまでの3作品とは少し異なる物語展開である。死刑囚のRonnie Joe Waddellの死刑が実行されたその日に、Eddie Heathという13歳の少年が殺害され、その殺害現場は、Ronnie Joe Waddellが10年前にRobyn Naismithの殺害後に残したものとそっくりだった。また、その数日後に遺体で発見された占い師の家でも10年以上刑務所にいたはずの、Ronnie Joe Waddellの指紋が発見されるのである。処刑されたのはRonnie Joe Waddellだったのか、そして、彼は一体何を知っていたのか。
また、かつてのKay Scarpettaの恋人Mark Jamesが亡くなったことも明らかになる。Kay ScarpettaはMarkの死から立ち直りながら、事件の真実に迫っていくのである。
これまでの作品のなかで、かなり大きな陰謀の気配を感じさせる内容である。ただ、ちょっと消化不良な内容だった。
オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
高校生向けにお金に関わる知識を説明している。
お金の知識を持っていることが重要なのは誰もが認識しつつも、その知識を得る機会は日本にはほとんどない。本書は、貯金や投資だけでなく、就職や保険、老後資金についても語っている。
タイトルにある「アメリカの高校生が学んでいる」というのが真実かどうかは怪しいが、高校生にもわかるように優しく書いてある。とはいえ、順番に語っているので普通に前から読むとかなり退屈だろう。むしろ手元においておいて、ふと気づいたときに読み直すような使い方をすべきなのかもしれない。
むしろ付録として書いてある「絶対に覚えておきたいお金のヒント10」が印象的だった。
そのほかにも、「大学生活のヒント」、「新社会人のためのヒント」があり、どれも納得することばかりで、息子が大きくなったら読んでほしいと思った。
【楽天ブックス】「アメリカの高校生が学んでいるお金の教室」
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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
台湾のデジタル担当大臣であるオードリー・タンが民主主義へのデジタルの活用法を語る。
オードリー・タンの政治に興味をもったきっかけや、これまでにプロジェクト、そして台湾の政治の動向などを語る。
印象に残ったのはクアドラティックボーティングという投票手法である。各自99ポイント持っていて1票の投票のためには1ポイント、2票の投票のためには4ポイント、3票の投票のためには9ポイント消化するシステムである。これの良いところはそのシステムの仕組み上必ず複数案に投票せざるを得ないということである。
また、ネット上で表明される意見に対して、返信機能をつけずに賛成と反対のみの意思表示にすることで、挑発などの発生を防ぐことができるというのも新鮮で、さまざまなプラットフォームに導入できる思った。
誰もが選挙などの政治の世界が遅れていて、ITを活用することでもっと改善できると感じていることだろう。それをまさに実現に動いているオードリー・タンの考え方は新鮮である。
台湾は日本よりも人口が少ないからこのようなことが可能なのだと言って、切って捨てることはできる。しかし、オードリー・タンは、東京都などの都道府県なら台湾と同じぐらいの人口なのでできるはずだとと語る。
いろんなことを考えるきっかけとなった。日本の政治にももう少し目を向けたいと感じた。
【楽天ブックス】「オードリー・タンが語るデジタル民主主義」
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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
台風で水かさが上がり、各地で警戒が強まるなか、大山雄大(おおやまたけひろ)を含む消防隊員たちの活躍を描く。
「鎮火報 Fire’s Out」に始まる消防士大山雄大(おおやまたけひろ)の日常を描く物語の第4弾である。
火災ではなく台風で物語が始まる点がシリーズの過去の作品と異なるところである。そんななか、台風で増えた水かさに溺れた女性の救助が間に合わず悔やむ隊員たちのなかで雄大(たけひろ)は、友人守(まもる)と裕二(ゆうじ)の言葉から、不審な点があることに気づくのだ。
他の日明恩(たちもりめぐみ)作品と同じように、単純に善と悪に分けられない出来事のなかで、深く考えさせられる。大山雄大(おおやまたけひろ)のやる気がないような態度をとりながらも、根底には正義感がある点もいつもの流れであるがどこか憎めない。
全体的には、消防士の事情の説明が多く、物語のスピード感が損なわれてしまっている印象である。シリーズ第1弾ならともかく、すでにシリーズ4作品目なので、もう少し説明を省いて物語の展開を優先してもよかったのではないだろうか。
【楽天ブックス】「濁り水 Fire’s Out」
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オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
石塚洋(いしづかひろし)は近所の川で不思議な水を見つけ、その水の性質を調査し実験を始める。
石塚洋(いしづかひろし)は、見つけた水を人に飲ませると、その人は大人しくなるということに気づく。そんな悪戯心からの行動がやがて、大きな事件へと繋がっていく。
世の中にはさまざまな種類の病気や細菌があることが伝わってくる。また、少しずつ広まっていく不思議な水の調査をする警察や研究者たちが、オンラインゲーム上でコミュニケーションをとっている点が面白い。
日明恩の作品といえば「鎮火報」や「それでも、警官は微笑う」が印象的であるが、本作品は今までの作品とはまったくことなり、別の人物が書いているかのようである。日明恩にとっても、新たな試みを込めた作品なのだろう。つまらないとは言わないが、これまでの日明恩のような、深さのある問いかけを期待して読み始めると、裏切られた気になるかもしれない。
オススメ度 ★★★★☆ 4/5
アマゾンの創業者でありCEOのジェフ・ベゾスを中心に彼の関わってきた事業や私生活を描く。
面白いのはアマゾンの物語ではなく、ジェフ・ベゾスの本であるということだ。そして、事業やサービスをベースにそこで起こった出来事を描いている点が興味深い、それゆえに、ジェフベゾスとトランプ大統領とのやりとりや、ジェフ・ベゾスが所有する他の会社、ワシントンポストやブルーオリジンについても知ることができた。
もちろんアマゾンの事業の過程やそこで起きる困難についても同じように興味深く読むことができた。アマゾン内広告、マーケットプレイスの話からは、アマゾンも常にフェイスブック、グーグルの影響を受けながら事業を展開していることが伝わってきたし、また中国やインドなど国によって文化が異なるため、それぞれマーケットを広げるためには特有の難しさがあることが改めて伝わってきた。
個人的にはブルーオリジンとスペースXの話が面白かった。今後もアマゾンの動向に注意していきたいと思った。
【楽天ブックス】「ジェフ・ベゾス 発明と急成長をくりかえすAmazonをいかに生み育てたのか」
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