オススメ度 ★★★★☆ 4/5
インナーワークライフを向上するためにマネジャーができることはなんなのか。様々な企業のチームから7ヶ月にわたって日誌を提出してもらい分析した結果を説明する。
インナーワークライフとは個人的職務体験としており、次の3つの要素で構成される。
認識・・・職場での出来事に対する状況認識
感情・・・職場での出来事に対する反応
モチベーション・・・その仕事への熱意
感情・・・職場での出来事に対する反応
モチベーション・・・その仕事への熱意
なぜインナーワークライフが組織において重要かと言うと、それがパフォーマンスに大きな影響を与えるからである。そしてモチベーションのために重要な要素として、見過ごしがちな進捗の法則を含む次の3つの要素を説明している。
進捗の法則
触媒ファクター
栄養ファクター
触媒ファクター
栄養ファクター
七大触媒ファクターと四大栄養源を次のように説明している。
- 明確な目標を設定する
- 自主性を与える
- リソースを提供する
- 十分な時間を与える(しかし与えすぎてはいけない)
- 仕事をサポートする
- 問題と成功から学ぶ
- 自由活発な意見交換
四大栄養源
- 尊重
- 励まし
- 感情的サポート
- 友好関係
このようなマネジメント関連の本は、どうしても机上の空論のようで現実感に乏しく感じてしまうのだが、本書は実際の現場からあがってきた日誌とともに紹介している(もちろん個人が特定できないように名前や地名などは変えてある)ので説得力が感じられる。
僕自身、小さな進捗のサポートできているだろうか。良い触媒ファクター、栄養ファクターを与えられているだろうか。そんなことを考えさせられ、マネジメントにうまくいかない時などに、なんども戻ってきたいと思える内容である。
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