オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
第155回直木三十五賞受賞作品。
家族を描いた6つの短編集。
どれも家族愛を描いた作品ではあるが、個人的に印象的だったのが6番目の「成人式」である。中学生の時に交通事故で亡くなった娘、鈴音(すずね)の代わりに、40を過ぎた両親が成人式に出ようと試みる物語である。娘のためにと思いついた出来事が、娘を失った2人の人生に輝きを与えるのである。
優しい物語ではあるが、自分としては若干物足りない。もう少し年を取ってから読むといいのかもしれない。
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