オススメ度 ★★☆☆☆ 3/5
短い19の短編を集めた作品。
どれも日常のなかにふと起こりそうな出来事を扱っている点が面白いかもしれない。また、もう一つ特長的なのはどの短編も最後の1行で読者に衝撃を与えるように意図されているという点。
正直、物語としての深さはあまり感じられず、どちらかというと小説を書き始めたばかりの人が趣味として書いたような内容ばかりな印象を受けた。展開としても「実はこのひとがあの人だった」というような同じパターンの話もあり、短編だけど深みが感じられるというようなものでもなかった。
「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」などのような深さを求めて本書を取るなら後悔するだろう。
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