オススメ度 ★★☆☆☆ 2/5
学習塾SEG(Scientific Education Group)で英語の多読を勧める著者が英語の上達における多読の有効性を語る。
基本的に本書で述べられているのは、ある程度の単語を覚えたら、ひたすら英語を多読することが英語上達への近道ということである。そして重要なのはその多読のためにレベルに合った本を選ぶことなのだという。過去の生徒たちの成績をもとに、その根拠を説明する。
そしてよくある多くの反論、例えば、「理解できない単語は何度読んでも、辞書で調べない限り理解できない」など、に答えていく。著者が言うには、繰り返し出てくる単語はその前後の文脈から意味を想像できるし、むしろ大事なのは、辞書をひくことによって読書のスピードが落ちるのを避ける事なのだという。しかし、著者が強調しているのは、多読は有効だが決して万能ではないということ。発音をよくするためには当然音声を使ったシャドイングなどの練習も必要だと言う。
本書ではレベル別にいくつかオススメの本が掲載されているので、英語の多読に挑戦したいと思っているひとには助けになるかもしれない。残念ながらすでに英語で普通に読書を楽しんでいる人にとってはあまり役に立つ内容ではなかった。内容についてもやや冗長な部分もあるように感じた。
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