「夜を急ぐ者よ」佐々木譲

オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
追っ手から逃れるために沖縄にたどり着いた原田泰三(はらだたいぞう)は、台風が過ぎるまでとあるホテルへ身を潜めることにした。そこで一人の女性と出会う。
佐々木譲が直木賞を獲った影響だろう。過去の佐々木譲作品が書店の棚を飾ることが多くなった。本作品もそんな中のひとつである。とはいえやはり今ほど評価の高くなかった時代に書かれたこともあり、物語中に際立った個性は感じられない。
非常に読みやすいという点では評価したいが、もう一度同じ著者の作品を手に取りたい、と思わせるような魅力はない。
内容まさに典型的なハードボイルドといえるだろう。ハードボイルドの明確な定義があるのかどうかはわからないが、「銃」「男女」「愛」という必須項目と思えるものを本作品もしっかり満たしている。あまりにも王道なので、読書の原点に戻ったような気分さえ感じた。

ラッフルズ・ホテル
シンガポールの最高級ホテル。(Wikipedia「ラッフルズ・ホテル
ウチナーグチ
沖縄諸島中南部(沖縄本島中南部と慶良間諸島、久米島、渡名喜島、粟国島、奥武島、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島)で話される言語の総称。(Wikipedia「沖縄方言」
ノーマン・メイラー
アメリカ合衆国の作家。ノンフィクション小説の革新者。(Wikipedia「ノーマン・メイラー」

【楽天ブックス】「夜を急ぐ者よ」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。