オススメ度 ★★★☆☆ 3/5
主人公が自分の記憶に違和感を覚えることから物語は始まる。記憶の操作をテーマとした作品は昔からたくさん出ているが、この作品は日常的な恋愛がその中に絡んでくる。さすが東野圭吾と思わせるぐらい最初から最後まで一気に読める。
主人公たちが、記憶を書き換えるための研究を行っていることから起きるストーリーであるが、その内容は意外と興味をそそられる。考えてみると、小さな記憶の書き換えは誰の記憶にでも起きていることだ。幼いころの思い出を映像として思い浮かべると、自分の視点で見ていた出来事なのに、その映像の中に自分がいる。なんてことはよくあることで、それも些細な記憶の書き換えの一種なのかもしれない。
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